水の「にごり」で雑草抑制
アイガモロボの仕組みは、除草ではなく「抑草」。
ロボットが水田全体を縦横無尽に走り回り水を濁らせることで、雑草の光合成が妨げられ生育が抑制されます。
これにより、従来の方法と比較して機械除草の回数を削減できる、より効率的でスマートな雑草対策です。

環境保全と生産性を両立
除草剤を減らしたコメ作りに
ロボットが発生させる「にごり」と「トロトロ層」により、水田の生態環境そのものを変化させ、雑草の発芽や生育を抑えます。
自然の力を利用したこの仕組みは、除草剤の使用量を減らしながら、水質や生物環境の保全にもつながります。
一度投入すれば自動で水田内を航行し、作業の省力化と環境保全を両立します。

再生可能エネルギー
太陽光のエネルギーで稼働するため、燃料の補給が不要。
自動制御された充電システムにより、天候に応じて最適充電を行い、安定した連続稼働を実現。日々の管理を最小限に抑えます。
CO₂を排出しないクリーンな仕組みとして、環境保全にも貢献します。

日々の管理をスマートにするポイント
動作は完全自動航行
高度な制御技術を搭載した自動航行システムにより、あぜにぶつかった位置情報をもとにほ場の形状を自動で学習。未航行エリアをリアルタイムで検知し、ほ場全体を効率的にカバーします。

自分好みにカスタマイズ
1日の稼働時間や進入禁止 エリアをアプリから設定で きます。また航行した軌跡 やバッテリ残量の確認、ロボットの稼働状態についてもアプリで確認できます。

株間も抑草
従来の水田除草機と違い、田んぼに浮かべて稲の上を縦横無尽に動き回るため、条間だけでなく株間の雑草にも効果を発揮します。

扱いやすいサイズ
軽量設計で、重量はわずか6kg。コンパクトなサイズのため、ひとりでも簡単に持ち上げられ、田んぼへの出し入れや運搬がスムーズに行えます。

天候に左右されない
外部充電対応バッテリを標準搭載。オプションの充電器を活用すれば、雨天が続いても不安はありません。また、ブラシがアンカー代わりとなり、強風にも負けません。

専用設計のブラシ型パドル
柔軟性と弾力性を兼ね備えた素材を採用し、苗へのストレスを最小限に抑えます。またブラシが地面を捉えながら航行するため、スタック状態を回避しやすく、安定的に稼働することができます。

製品特性

メーカー希望小売価格
275,000円(税込)
| 型式 | IGAM2 |
|---|---|
| サイズ | 長さ900×幅810×高さ253(mm) ※ブラシ部分を除く |
| 重量 | 6kg |
| 本体素材 | 発泡ポリプロピレン |
| 動力(動力源) | モータ(太陽光発電) |
| バッテリ | リチウムバッテリ(リン酸鉄) |
基本の使い方
使い方はシンプル。ほ場に浮かべて電源を入れるだけで、すぐに使い始めることができます。
ロボットを稼働させるのは代かき・田植えから中干しまでの間で、ほ場に入れた後は引き上げるまでそのまま使用します。

01.水位の確保:5~10cm
水面に浮かんで稼働するため、水位は5~10cmを必ず維持してください。
毎日水位をチェックし、安定した状態を保てる田んぼでの運用をおすすめします。また、GPS信号を正しく受信できる環境での使用が必要です。
02.タイマー設定:10aあたり1時間
稼働前にタイマーを設定してください。1日あたり稼働時間の目安は、ロボ投入後1週間程度は1時間/10a、以降は最大2時間/10aまで。 夜間は雑草の活動が止まり、ロボットの発電もできないため、日中の稼働を基本とします。過剰な稼働は稲への負担となる場合があるため、ほ場の状況を見ながら調整しましょう。
03.ロボ投入:田植え後3~5日
田植え後3~5日、稲がしっかり活着してから投入します。早すぎると稲が倒れやすく、遅すぎると雑草が生長してしまうため、活着を確認したらす みやかに投入しましょう。稲の状態に合わせて、短時間稼働から始めるのも効果的です。
04.稼働管理 : 田んぼの様子に合わせて微調整
ロボットが設定時間内でスムーズに動くことが、抑草効果を最大限に発揮するポイントです。
スタックや稲の倒伏が見られる場合は、水位を調整したり稼働時間を短くするなど、状況に応じて運用を見直しましょう。 投入後1週間は1時間/10aを目安に、以降は最大2時間/10aまで。水位は常に5~10cmを維持することが重要です。
05. ロボ引き上げ:投入後3~5週間
草丈が30cmを超え、ロボの動きが鈍くなってきたら引き上げ時期です。おおよそ投入から3~5週間が目安。 この頃を過ぎて長期間稼働させる場合は、より稲の生育に合わせて10aあたり2時間以内にて稼働時間を調整して稼働させてください。
各ポイントの詳細については、アイガモロボの「活用ガイド」をご確認ください。