ポイント
機械化の省力効果
10a当たりの機械作業時間
| 体系 | ご提案機械 | 作業時間(hr) | 慣行機械 | 作業時間(hr) |
|---|---|---|---|---|
| 土作り | 堆肥散布、整地 | 1.0 | ← | 1.0 |
| 播種 | コート種子4条播種(トラクタ用) | 1.0 | ← | 1.0 |
| 管理(防除) | 乗用管理機(16m) | 0.5 | セット動噴(歩行) | 1.0 |
| 管理(中耕、追肥) | 乗用管理機(ロータリカルチ2連+施肥機) | 0.5 | 歩行肥料撒き+歩行管理機(1連) | 1.5 |
| 収穫、運搬 | にんじん収穫機(旧型式:VHC1120RF 2人) | 3.5 | 手作業(2人) | 21.0 |
※当社調べ
必要経費と反収の目安
| 項目・条件 | 金額(円) | |
|---|---|---|
| 収入 | 単価100円/kg | 380,000 |
| 種苗代 | 33,000 | |
| 支出 | 肥料、農薬 | 54,000 |
| その他(出荷経費等) | 90,000 | |
| 収入-支出 | 203,000 | |
※支出には機械・補修償却費を含みません。
※当社調べ
にんじんの種類と特徴
にんじん「セリ科」
原産地は中央アジア、アフガニスタンの周辺といわれ、大きく東洋系品種と西洋系品種に分けられます。日本にはまず、東洋系が戦国時代に中国から伝わり、西洋系が幕末ごろに伝わりました。
にんじんの肥大・着色に適した温度は20℃前後で、この適温期に、にんじんの肥大・着色期が迎えられるようにします。生鮮用としての需要がほとんどですが、近年野菜ジュースなどの加工向け需要も増えています。

東洋系にんじん
最初に日本に導入された種類で、金時にんじんが有名です。根は細長く、正月料理として人気があります。
西洋系にんじん
にんじんといえば西洋系をイメージするくらい普及しています。一般的にスーパーなどで見かける種類であり、根の長さが15cmくらいで「五寸にんじん」といわれています。戦後、育てやすいのに加えて、食の洋風化で一気に広まったそうです。
種子について
機械播種にはコート種子やシーダーテープを 用います。


| 播種 | 機械播種 | 価格 | 間引き作業 |
|---|---|---|---|
| 播種子 | 不適 | 安価 | 多い |
| コート播種 | 最適 | 高価 | 少ない |
| シーダテープ | 極小 |
ポイント
シーダーテープは加工業務用で利用されています。
耕うん・うね立て
深耕ロータリでの耕うん
- 作土層を増やす
良品を確保するためには作土層を広くすることがポイントです。


- 奇形にんじん防止前作の残渣や土塊があると、奇形の原因となります。

ポイント
①作土層に増やし根菜類に適した土壌づくり
②奇形にんじん防止
が期待できます。
②奇形にんじん防止
が期待できます。
一般的なうね形状

管理作業について
間引き(手作業)
生長に応じて間引きする必要があります。行わないと、茎葉の徒長やにんじんの肥大不良の原因となります。

追肥
播種後約2ヶ月は養分吸収が鈍く、その後急速に吸収するため、追肥を行います。追肥は中耕培土と同時に行います。
ポイント
葉が大きく、ニンジン肥大化不良の時は窒素が多く、カリ肥料が足りないと考えられます。
中耕、培土
光が当たると緑化するので中耕培土を行います。

収穫・調整
アシストスーツとは
重量物を持ち運ぶ際に、腰の負担を軽減し、また、中腰作業をより楽にするような働きをしてくれます。
