操作性・快適性


Operability

意のままに機体を操る。直感的操作性。

直感的で無駄のない操作は最高峰のパフォーマンスを生み出す。

カラー液晶モニタ「マルチアイ」

大画面のカラー液晶モニタを操作席正面にレイアウトしました。同時に確認できる項目を増やしましたので、より短時間でコンバインの状態を確認でき、刈取作業に集中できます。

自動制御スイッチ

刈取作業に関する自動制御スイッチを操作席左前方に集中してレイアウトしました。
作業中の調整も殆ど目をそらすことなく操作できます。

速度設定ダイヤル

作業中の刈取最高速度を任意に設定できますので、倒伏刈り時などの微妙な速度調整が簡単にできます。
 

走行副変速

走行副変速の切換えを停止することなく行えますので、ノンストップでよりスムーズな作業が可能です。ほ場間の移動や、全面倒伏刈り時の一方向刈りが効率よく行えます。

多機能HSTレバー

HSTレバーに各種スイッチを設けていますので、HSTレバーから手を離すことなく操作でき、より早くスムーズな作業を行えます。
 

多機能スーパーマルチパワステ

パワステレバーに車体の傾きや高さを調整できるスイッチを設けていますので、作業中にレバーから手を離すことなく、きめ細やかな作業が可能です。また、刈取部最上げ位置付近に自動減速制御を設けていますので、刈取部最上げ時のショックを和らげます。

パワステパッド

上下調節機能付きですので、任意の高さで手首を固定でき、精度の高いパワステ操作をサポートします。軟らかい素材を使用していますので、長時間作業による手首の疲労を軽減できます。

膝パッド

膝を固定し、より安定した姿勢で操作を行えます。

素早い旋回。意のままに操れる強力ミッション、アイタッチ。

ぬかるんだ湿田で何度も繰り返される旋回作業も、まるで中型機のような軽やかさ。パワステの傾斜角に応じて、左右のクローラの回転差を設ける遊星ギア方式走行ミッションにより、スムーズな旋回を実現しました。

ワンタッチ補助ステップ

操作席から補助ステップの「乗降位置」・「収納位置」の切換えがワンタッチでできます。

リモコンナローガイド

操作席から張出・収納がワンタッチでできますので、効率の良い作業が行えます。

カッタ拡散切換(K型除く)・
チョッパ拡散切換(K型)

操作席から切断ワラの拡散幅を切り換えることができます。


Comfortable

快適さを追求した居住空間が、オペレータの能力を最大限に引き出す。

剛性の高いモノコックフレームを採用したキャビン(C型)は、広くてゆとりある居住空間を実現。
広いガラス面積で、より高い視界性を確保すると共に、オペレータの安全性・居住性を高める装備を満載しています。

グラマー社製シート

グラマー社製シートを採用しました。前後・上下・リクライニングの調整ができ、楽な姿勢で作業が行えます。

折りたたみフットレスト

体格に合わせて、4段階の高さ調節が行えます。使用しない時は折りたためますので、邪魔になりません。

モニタ&リヤ・オーガ先端カメラ(C型)

機体後部およびオーガ先端の状況を確認できるモニタを装備しています。格納時や、あぜ際・もみ排出作業時の確認が容易にでき、安心です。モニタの映像は後進時に自動でリヤカメラの映像に切り替わります。

Bluetooth®対応ラジオ&エアコン(C型)

ドリンクホルダ

スマートフォンホルダ(C型)

DC12V電源取り出し口(C型)

大型曲面フロントガラス(C型)

フロントガラスに乱反射の少ない大型の曲面ガラスを採用。早朝・夕方の作業時にも安心して作業が行えます。

スライド式サイドガラス(C型)

運転席右側のサイドガラスをスライド方式としました。
枕地処理時など目視しながらの作業が可能です。

平面ガラスリヤハッチ(C型)

運転席後部のハッチに平面ガラスを採用し、クリアな視界を確保しています。また、大きくオープンします。

作業灯

キャビン上部(C型のみ)・刈取部・脱穀入口・グレンタンク内などに作業灯を設置しています。


Adaptability

あらゆるシチュエーションで真価を発揮する。

優れた条件適応性で、湿田や倒伏刈でも安定した刈取・脱穀性能を発揮します。

自動制御スイッチ

①刈高さ制御
乾田では、ほ場の凸凹を感知する接地センサで刈取部を地面に追従させる接地制御。湿田では、任意に設定した刈高さまで自動で刈取部を下げるポジション制御。これら2種類の刈高さ制御を選択できますので、条件適応性が向上します。

刈取部が自動で昇降しますので、突っ込みを防止し、低くキレイに刈り取れます。
※接地センサを使用しない時は収納できます。

あらゆるほ場で刈高さ制御の恩恵を受けることができます。

②車体傾斜
左右自動水平制御の水平基準位置を設定できます。

③湿田制御
ほ場に優しいマイルドな旋回になります。また、刈り終わり時の旋回中に車体が自動で上昇し、スムーズな旋回が可能です。また、後進時は車体上昇に加え、後傾となり刈取部への泥のひっかけを防止します。

④車高設定
作業時の車高基準位置を設定できます。湿田制御と組み合わせて使用することで、刈り終わり時の旋回がよりスムーズに行えます。

更なる刈りやすさを追求! 7条刈(HJ7130)

刈幅2,295(H型2,375)mmの7条刈は、枕地での刈り込み回数を低減でき、さらに効率的な作業が可能です。また、未刈稈と左右のクローラの幅を広くとれますので、湿田での刈取時に泥よせを軽減でき、刈りやすさが向上します。

刈取フル変速駆動(3段)

刈取部の駆動に刈取部専用のHSTを設け、刈取部全体を車速に応じてノンストップ変速が可能です。また、変速段数は標準(1段)、倒伏(2段※)の計3段階ありますので、幅広い条件適応性を誇ります。
※H型は倒伏(1段)


スーパーローリング(車体水平制御)

車体を水平に保ち、安定した走行と高精度脱穀を実現します。

ローリングストローク量を50mmアップ(当社従来機比)し、ピッチングストローク量もアップしていますので、更に泥抜けが向上しました。

スーパーローリング
前下がり

湿田での作業時に、高刈りになるのを防止します。また、倒伏刈時は、刈刃への泥のひっかけを防止します。

スーパーローリング
後下がり

刈取部がより高い位置まで上がりますので、ほ場入口が急勾配でも、刈取りしながら進入できます。また、湿田制御との組み合わせで、刈取部への泥のひっかけを防止します。

スーパーローリング左右

左右の傾きを自動制御し、傾き調整ダイヤルにて設定した状態を保ちます。

ポータルアクスル(門型ミッション)

ミッションの形状を門型とし、走行フレームもアーチ型を採用しています。ローリングストロークのアップと併せ、泥抜けが良く、優れた走破性を実現しています。

舟形クローラ + イコライザ

舟形クローラ

クローラの前後を切り上げていますので、泥はけがよく、軟弱ほ場・湿田での走破性が向上します。また、1,915mmのロングクローラ仕様もご用意していますので、さらに湿田走破性が向上しています。

イコライザ

路面に追従し、接地圧の偏りを防止するイコライザを2か所設けていますので、路上・ほ場ともにスムーズかつ安定した走行が可能です。


Twin System

高精度作業を実現するISEKI独創のツインシステム。

プロ農家の求める厳しい要求に応える装備を満載。

刈取ツインシンクロ
(刈取フル変速駆動+引起しチェンジ)

ノンストップで変速可能な3段階(H型は2段)の刈取変速に加えて、引起し部にも、2段の変速を設けていますので、あらゆる条件に適応でき、理想的な搬送姿勢を保つことが可能です。

※引起し部の変速は刈取部を停止してから行ってください。

ツイン駆動刈刃

刈刃の上刃を2本に分割し、それぞれが対向して駆動するツイン駆動方式を採用。振動を相殺しますので、刈取部の振動が少なく、オペレータの疲労を軽減します。

Y字ツインシンクロ搬送

株元と穂先の搬送が、同時に切れることのないY字搬送により株揃いが安定しますので、脱穀性能が安定します。
 

供給ツインシンクロチェン

供給部とフィードチェンの間に、供給部の回転数に同調(シンクロ)する補助チェンを幅広に改良しましたので、少量稈でも、供給部からフィードチェンへの引継ぎがスムーズに行えます。

ピタトマル
(刈取・フィードチェン自動停止制御)

刈取部が上がると、刈取部から脱穀部のフィードチェンまでが自動で停止します。これにより、旋回時の脱穀負荷を軽減し、スムーズな旋回が可能です。また、刈取部から脱穀フィードチェン間の搬送乱れが減少しますので、より精度の高い脱穀が可能です。さらに、ピタトマルの作動高さを任意に設定できますので、より高精度な作業が行えます。

オートリフト

刈取る稲がなくなると、刈取部が自動的に任意に設定したピタトマル作動高さまで上昇し、刈取部の上げ忘れを防止しますので、刈取部を傷める心配がありません。ピタトマルとの併用で、より無駄のないスムーズな作業が可能です。

畦際制御

あぜ際四隅を刈上げ、高刈りになった場合、瞬時にこぎ深さを深こぎ側へ制御し、こぎ残しを防止します。
ツインシンクロ機構との相乗効果で、きれいに脱穀部へ引き継ぎますので、ロスの少ない刈取りが行えます。

フィードチェン2段変速制御

刈取部の回転数に応じて、フィードチェンのスピードを2段階に変速する機構を設けました。低速時の刈取部と脱穀部の搬送姿勢がより安定するばかりでなく、ゆとりある手こぎ作業が可能になりました。


High-Precision

高能率・高精度作業を引き出す、Japanの圧倒的脱穀力。
スーパーツインエイトスレッシャー。

大径ロングこぎ胴を搭載したJapanの脱穀部は過酷な条件下でも、ロスの少ない高精度な処理能力を発揮します。

大径ロングこぎ胴

大径ロングこぎ胴(446×1,250mm)の採用により、処理面積の向上を図っています。フィードチェン2段変速制御との組合せで、低速作業から最高速作業まで、安定した高精度な脱穀を実現しました。また、こぎ歯の本数を増やし、多収量米でもしっかりとこぐことができます。

2番処理胴

2番ラセンで回収された混合物を撹拌処理し、枝梗を取り除き、揺動棚前方へ還元します。揺動棚の全面を無駄なく利用しますので、精度の高い選別作業が可能です。

自動脱穀制御

揺動棚の上部に設置した、層厚センサで脱穀処理量を感知して、ウインド・シーブを適切な位置に調整します。コーナー旋回時には、シーブを最大開きにして、3番ロスを減少します。処理量が過大だと検知すると、モニタに警告を表示し、ロスの低減や安定した作業を促します。

ツインラック

上下2段のツインラックにすることで、選別面積が広がり、高速作業時の選別精度が大幅に向上しました。

セカンドファン

余分なワラクズなどが、2番ラセンに還元されないよう2番ラセン上の風力を強めます。
余分な還元物が減少しますので、より多くの処理量にも対応でき、精度・能率が向上します。

排塵処理胴

大径こぎ胴でこがれた、籾・ワラクズなどの混合物は、排塵処理胴で、分離・再処理され、籾や小さなワラクズは揺動棚へ還元され、大きなワラクズは直接機外へ排出されます。

排塵ファン

大径の排塵ファンが、脱穀部内に発生する塵埃や細かなワラクズを強力に機外へ排出します。

排ワラツイン搬送

排ワラの搬送はダブルのチェンで、強力に搬送します。穂先を鉄製のタインとすることで、耐久性も向上しています。
また、フィードチェンと排ワラチェンの間隔を狭め、排ワラの引継ぎ性能を向上させました。

選べる2種類の排ワラ処理装置

拡散装置付きマルチカッタ(K型除く)

ベーラなどでの集草作業に便利な、拡散軸回転方向切換レバーに加えて、拡散案内板の向きを切り換えるスイッチを操作席に設けましたので、ほ場条件に応じたセッティングが簡単かつ迅速に行えます。

チョッパ拡散装置付きマルチカッタ(K型)

通常のラセン式拡散装置よりもさらに拡散性を高めたチョッパ式拡散装置を採用しました。また、隣接ほ場や道路へ切りワラの拡散を防止できる切換スイッチを操作席に設けました。