操作性・快適性


自動で車体を水平に[車体水平制御]
水平制御ピッチング(P型)

ほ場の凹凸を感知して、車体の前後の傾きを自動制御します。

湿田作業時、コンバインは前上がりとなってしまい、高刈りとなってしまいます。機体を前傾に補正することで、分草稈先端を下げられますので、きれいな刈取が可能です。

機体を後傾にすることで、ほ場の入り口から、手刈りすることなく、切株の短いきれいな刈取が可能です。

水平制御ローリング(R・P型)

車体の左右の傾斜を自動制御します。車体を常に水平に保つことで、刈取性能や脱穀精度の安定が図れます。

ハイクリアランス設計(R・P型)

最低地上高は最大250mmのハイクリアランス設計となっています。
軽量な機体との組み合わせで、湿田走破性が優れています。

最低地上高150〜250mm

車高を自動で調整
湿田制御(R・P型)

後進時に、P型は後傾に、R型は車高を自動的に上昇させる機能です。
湿田作業時に、刈取部が泥に接地する事を防ぎます。また、旋回時は車高が最上げになるので、湿田でもよりスムーズに旋回できます。

優れた湿田走破性
舟形クローラ&イコライザ

クローラの前後を切り上げた舟形クローラを採用。前・後進時の泥押しや湿田でのピッチングをおさえてほ場を荒らしません。さらに、接地部分にイコライザを装備しました。クローラが均等に機体重量を受けますので、接地圧の偏りがなく、旋回性に優れ、ほ場の掘り込みと機体振動を軽減します。

(アイタッチ) + 旋回力アップスイッチ(A型)

アイタッチミッションは、クローラ両側を減速させながらも常時駆動させている為、走破性が高まります。
また、下記3種類の旋回方法が可能です。

内側クローラの回転速度を落とし、大きな半径でゆるやかに旋回。旋回時の抵抗が少なくほ場の荒れが減少します。

内側クローラにブレーキをかけて旋回する従来のシステム。旋回半径はマイルドターンとスピンターンの中間です。

旋回力アップスイッチにより、内側クローラを逆回転させ、小さな半径で鋭く旋回。枕地旋回などで切り返しの必要がなく、枕刈り面積も減少し効率的です。


多機能パワステレバー

パワステレバーには、車体制御系の機能ボタンを配置しています。レバー操作をしながら、車体の姿勢を状況に応じて調整可能です。

マルチアイ

作業状態や、作業をサポートする情報が一目で分かる液晶モニタをメータパネル中央に配置しました。脱穀の作業負荷を表示しますので、条件に応じた的確な作業を視覚的にサポートします。

自動制御スイッチ

主に自動制御関係の設定が行えます。主変速のすぐ近くにレイアウトしていますので作業中の設定変更がスムーズに行えます。

多機能HSTレバー

HSTレバーに、刈脱自動停止(ピタトマル)、こぎ深さ、旋回力アップスイッチを配置しています。作業中、HSTレバーから手を離さずに、操作が可能です。

デラックスシート

前後、上下、リクライニング機能付きのシートを採用。オペレータの体格に合わせ最適なポジションが取れます。

補助ステップ

体格に合わせて高さ調節ができ、足をのせて楽な姿勢で作業できます。また、使用しないときは折りたためますので作業の妨げになりません。シートを最上げにして、補助ステップを出せば、シートに座ったまま分草杆の先端が視認できます。

ワンタッチ乗降ステップ

運転席のレバー操作で、乗降ステップの張出・収納が行えます。

エアコン(C型)

快適かつクリーンな室内空間で、長時間作業も楽に行えます。

AUX付きCDラジオ(C型)

お好みの音楽を楽しみながら作業ができます。

サイドガラス(C型)

大きなサイドガラスは、直接足元をのぞき込むことができます。

リヤハッチ(C型)

もみの後方排出時や、グレンタンク内の確認時に便利です。

作業灯(キャビン作業灯はC型のみ)

夜間作業も安心・快適です。


刈高さ制御(接地センサ、ポジコン選択式)(A型)

分草稈先端が見えにくい、畦際や中割り時など、自動制御を使用すると快適に作業が行えます。A型では、2つの機能を状況により使い分けできます。

接地センサ

接地センサを使用して作業を行うと地面に追従して綺麗な低刈りが行えます。センサを使用しないときは、収納も可能です。

ポジション制御

ポジションコントロール式の定点制御式自動刈高さは、あらゆるほ場で自動刈高さが使用できます。

こぎ深さ手動スイッチ

主変速にこぎ深さの手動スイッチを設けていますので、作業中の微調整が主変速から手を放さずに操作可能です。

あぜ際制御(A型)

あぜ際で刈上げを行った場合、自動的に深こぎに調整され、短い稲も綺麗に脱穀できます。枕地の手刈りが必要なく、補助者の負担も大幅に軽減します。

掻き込みペダル

枕刈りの畦際など、掻き込みペダルを使用することで、刈取部に残った稲をきれいに脱穀へ送ります。

オートリフト(A型)

刈取部に稲が無くなると、自動的に刈取部が上昇します。刈取の上げ操作が不要ですので、旋回に集中できます。

ピタトマル(刈取・フィードチェン自動停止)

刈取部を上昇させると、自動的に刈取部とフィードチェンが停止します。穀粒の飛散を防止すると共に、旋回時の馬力ロスを抑えます。また、ピタトマルの「入」「切」は、主変速レバーから手を放さず、操作可能です。

刈取車速同調・フィードチェンシンクロ

刈取部とフィードチェンは車速に連動して増減速しますので、車速による搬送姿勢の乱れがありません。きれいな搬送で、安定した脱穀が行えます。

引起し変速

引起し部のみ3段階に変速することができます。2段の走行副変速との組み合わせで、引起しと車速の関係を6段階に調節できます。作物の状態に合わせたきめ細やかな設定が可能です。

リモコンナローガイド(A型)

運転席からナローガイドの張出・収納が行えます。


脱穀層厚制御

揺動棚上の籾の量をセンサで計測。籾の層厚に応じて、IQ脱穀制御(P3)、ツインフラッパを連動させ、脱穀機内の風量や風向を制御します。より精度の高い選別が行えます。また、運転席モニターに層厚負荷を表示します。

シーブスクレーパ

湿材等の悪条件下でも、シーブの詰まりを防止し、ロスを低減します。また、脱穀された籾を広げて素早くシーブを通過させる事で、安定した選別性能が得られます。

ツインフラッパ(脱穀調整)

層厚センサで計測した籾の処理量に応じて、唐箕風向を変化させ、高精度な選別を行います。

選別風を選別部手前に当てる事で、選別精度向上、ロスの低減。

選別風を選別部後端寄りに当てる事で、処理能力を向上。

■排わらチェーンリフトアップ
脱穀機のカバーを開けると、排わらチェーンが上昇します。万一、排わら搬送部で詰まりが発生した場合でも、容易に取り除く事ができます。


リモコンオーガ

オーガは有線リモコン式で、排出方向を直接確認しながら操作が行えます。

■ 右前方・左側方排出

排出は、旋回距離の少ない右前方でも左側方でも可能ですので、効率的な作業が可能です。特に右前方排出は、オペレータが楽な姿勢で作業できますので大変便利です。

■ オーガ自動張出・収納

オーガの自動張出位置は、右前・右・後・左の4か所に設定できます。自動張り出し中にオーガの手動操作を行うと、自動張り出しを止め、手動操作に切替わりますので、自動張出との組み合わせでよりスムーズな排出操作が可能です。

ズームオーガ(Z型)

オーガは電動で1m伸ばすことができます。
コンテナへの位置合わせもストレスなく行えます。

  A(最長時) B(最短時) C(最高時) D(最低時)
Z式 4,700mm 3,700mm 4,760mm 2,330mm
  • 最短3.7m~最長4.7mの範囲で自由に伸縮可能。排出中でも伸縮できます。
  • 長く伸びるので、用水路を挟んだ農道や高さのある農道でも余裕の排出。
  • 位置の調節がカンタンなので、枕地を踏み荒らすことなく、スムーズな位置合わせ。
  • 収納時はスイッチひとつでコンパクトに収納。障害物にぶつける心配もありません。

スイング&ズームオーガ(ZA型)

伸縮自在のズームオーガに加え、オーガ先端の排出口を左右に振ることができます。スムーズに可動することで安心して排出位置を調節でき、コンテナへ均一に排出ができます。

  • オーガを旋回させること無く、左右方向への排出位置の微調整が簡単に行えます。
  • 均一に排出ができますので、補助者の負担を減らします。
  • 収納時は、オーガ先端が上を向くことで、籾こぼれを防止します。

大容量グレンタンク

大容量のグレンタンクで効率良く作業できます。

安心の手こぎ作業

手こぎ緊急停止
(エンジン即時停止+こぎ胴カバーオープン)

万一の時は、緊急停止ボタンを押す事でエンジンを停止させる事ができ、より安全性を高めています。手こぎモード時は、エンジン・フィードチェーンが即時に停止するだけでなく、こぎ胴カバーが自動的に少し開き、巻き込みを低減する構成になっています。

手こぎモード

手こぎガイドを上げることで、エンジン回転が約30%減速し、フィードチェンが低速で動く手こぎモードに入ります。落ち着いたスピードで安心して手こぎが行えます。