動力性


パワー・充実を感じる

小回りの利くショートホイールベース

コンパクトな4気筒エンジンを搭載することで、ショートホイールベース化を実現しました。枕地での取り回しがよく、効率のよい旋回作業ができます。また、最適なパワーウェイトレシオにより低接地圧で効率的な作業が可能です。

粘り強い高出力エンジン

4気筒4.9L大排気量エンジンを搭載。
高出力で粘り強いエンジン特性を発揮します。低回転での高出力・低燃費・低ノイズを実現しました。

4バルブ・コモンレールシステム、ターボチャージャ、インタークーラ、ウエストゲート、ビストロニックファンを搭載

型式名 T6713S T6714S T6715S T6716S
エンジンタイプ AGCO Power 49AWF
変速方式 Dyna-6  
CVT  
最大出力 ( PS )※ 130 140 150 160

特殊自動車排出ガス平成26年(4次)規制対応
メンテナンスフリー第3世代 SCRシステム

■SCRシステムのメリット
燃焼が行われた後に処理することで、燃料を最適な量とタイミングで噴射できますので、燃料消費量を最小限に抑えながら、最大限の性能・パワー・トルクを発揮します。

  1. ターボチャージャーから出た排気ガスはDOCシリンダーに入ります。
  2. 排気ガスはディーゼル酸化触媒を通り、CO(一酸化炭素)・HC(ガス状炭化水素)・PM(粒子状汚染物質)が取り除かれます。(NOxが尿素と反応する準備が整います。)
  3. 精密な尿素水噴射を行います。
  4. 尿素水と混ざった排気ガスはDOCシリンダーから出て2つの触媒を有する排気管に到達します。
  5. 2つの触媒と2つのスリップ触媒を排気ガスが通ると、NOxは無害の窒素と水に変化します。(触媒とスリップ触媒を平行して使用することで、排気管の直径を小さくでき、優れた視界性と最大限の排気制御を実現します。)
  6. きれいな空気と水蒸気が排気管から出ていきます。

作業機の高性能化・多様化に対応

後部に最大5つのスプールバルブを選択可能。
また、フロント3Pは、最大3,200kgの揚力があり、2系統の専用バルブを設けています。

快適性を極めたキャビン

キャビンとフロントアクスル(フロントサスペンションは(X・F型のみ))両方に装備されたサスペンションが運転快適性を向上させています。
キャビンは、高機能タイプ・実用性重視タイプ・シンプルタイプの3タイプを用意しました。

高能率作業を実現!!
大容量尿素水タンク & 燃料タンク

大容量のタンクを装備していますので、長時間作業に適しています。また、尿素水タンクは熱の影響を受けにくい場所に配置しています。

燃料タンク: 250L 尿素水タンク: 30L


トランスミッション

作業体系に合わせて3つのミッションから選べます

前・後進48段多段トランスミッション(D型)

■Dyna-6
前・後進24段がレバー1本の操作でクラッチを踏むことなく変速できます。スーパークリープ速を標準装備していますので、計48段のきめ細やかな変速を可能とし、様々な作業に対応します。また、ブレーキペダルを踏むと自動でニュートラルに切り替わりますので安心です。

エンジンパワーマネジメント(D4・D型・V型)

けん引(走行)負荷、PTO負荷、油圧負荷に応じ、追加で必要とする馬力(最大25馬力)に合わせてエンジンへの燃料供給量を調整します。
エンジンパワーマネジメントはPTO駆動時または、油圧作業時には走行速度0.1km/h以上で発動します。
けん引作業または路上走行時には走行速度が、8km以上(Dyna-4)、6km以上(Dyna-6)、15km/h以上(CVT)で発動します。

CVTミッション(V型)

簡単な操作で、0~33km/hまで継ぎ目のない変速ができますので、様々な作業に最適な作業速が得られます。

ダイナミックトラクタマネジメント(DTM)

作業条件によりエンジンにかかる負荷が変化する場合(赤線)、自動でエンジン回転数を調整し(灰線)、走行速度を維持する(黒線)とともに、燃料消費と騒音レベルを最小限に抑えます。