動力性


Engine エンジン

特殊自動車排出ガス4次規制対応 大排気量エンジン搭載

信頼と実績のあるDEUTZ社製2.9L(TJV655、755)、3.6L(TJV885、985)エンジンを搭載。高トルク・低燃費・低騒音を実現しました。

コモンレール式電子制御燃料噴射システム

噴射圧・噴射量・噴射タイミングをコンピュータで正確に管理し、エンジンの運転状況に応じ、最適な燃料噴射を行います。また、インタークーラー(TJV885、985)、ウエストゲート付きターボを搭載し、燃費効率と出力を向上させ、エンジンを適正に制御します。

電子ガバナ

エンジンの回転数、燃料噴射量、噴射タイミングなど、エンジンを総合的に制御します。

EGR(排気再循環)

酸素濃度の低下した排出ガスの一部を再び吸気と混合して再燃焼させることで、燃焼室内の酸素濃度を制御しつつ、燃焼温度を抑制します。
その結果、燃費のロスを伴わずにNOx低減効果を高めました。

尿素SCRシステム搭載(TJV885、985)

尿素SCRシステムのメリット

燃焼が行われた後に処理することで、燃料を最適な量とタイミングで噴射できますので、燃料消費量を最小限に抑えながら、最大限の性能・パワー・トルクを発揮します。

  1. ターボチャージャーから出た排気ガスはDOCシリンダーに入ります。
  2. 排気ガスはディーゼル酸化触媒を通り、CO(一酸化炭素)・HC(ガス状炭化水素)・PM(粒子状汚染物質)が取り除かれます。(NOxが尿素と反応する準備が整います。)
  3. 精密な尿素水噴射を行います。
  4. 尿素水と混ざった排気ガスはDOCシリンダーから出て2つの触媒を有する排気管に到達します。
  5. 2つの触媒と2つのスリップ触媒を排気ガスが通ると、NOxは無害の窒素と水に変化します。
  6. きれいな空気と水蒸気が排気管から出ていきます。

新大容量尿素水タンク(TJV885・985)&燃料タンク

大容量のタンクを装備していますので、長時間作業に対応しています。また、尿素水タンクは熱の影響を受けにくい場所に配置しています。

新グリーンモード

エンジントルクを制限することで、トルクを必要としない路上走行や代かきなどの軽負荷作業において燃料消費を抑えられます。

負荷オート制御

作業中、作業負荷によってエンジン回転数が一定以下に下がると、自動的に作業機を少しずつ上昇していきます。
エンジン回転が復帰を始めると、耕深調整ダイヤルで設定した位置に作業機が少しずつ下がります。


Transmission トランスミッション

ロスの少ない伝達効率とスムーズな変速を追求する。

電子制御油圧クラッチ採用により、変速時の動力遮断が少ないスムーズな変速フィーリングを実現。
また、アクセルペダルを素早く踏み込んだ時でも、電子ガバナがエンジン回転数を自動で最適に
調整し、変速ショックの少ないスムーズな加速が行えます。
メカ式変速装置による高い伝達効率により、安定した作業が可能です。

前・後進32段変速トランスミッション(TJV755L~985L型)

前・後進32段変速トランスミッションにより、水田・畑作から牧草作業まで、様々な作業に最適な作業速を得られます。

あぜ塗り
耕うん
代かき
プラウ
牧草作業

アクセル変速

副変速が“高速”位置の時にATシフトスイッチを“ON”にして、アクセルペダルを踏みこむだけで、最高速まで自動的に変速します。

変速感度調整ダイヤル

変速の感度をダイヤルで任意に調整することで、シーンに合わせて最適な変速が行えます。

最高速規制

アクセル変速時、主変速の上限速を規制します。下り坂などで、主変速を8速まで自動変速させたくない場合に使用すると便利です。

メモリー変速

ほ場入場

前回のほ場で作業していた主変速位置をトラクタが記憶していますので、ほ場を移動しても主変速の操作を行わずに作業を再開できます。煩わしい主変速チェンジ操作が不要ですので、余裕のある高能率な作業を実現します。

オート4WD

路上・ほ場・坂道など路面状況に応じて、トラクタ自体が最適な駆動方式(2WD・4WD)を素早く選択。走行時にはブレーキを踏むと自動的に4WDに切り替わり、4輪全てにブレーキがかかるため、制動力に優れ、安心して停止できます。